世界の記述と詩の魅力

書いても伝わらないかもしれないことを書く。私は海で花火をみた、と言えば、それがたとえ嘘であったとしても聴いた人はその絵を頭に浮かべることができる。暗い部屋で音楽を聴いたと言えば、それも想像できるだろう。言葉は、無限の世界の一面を切り出すようである。世界を切り取るというか切り出すわけである。無限の世界だから、切りだし方も無限にある。というか、不定(定めることができない)にあるのだと思う。同じ事柄を扱っても詩人の言葉が常に新しく聴こえてくるのはどうやら、このようなことに由来するのだろうか。広く芸術とはそういうものだろうか。

カメラマンが絶景をカメラにおさめるように、詩人はその絶景を言葉におさめる。言葉は生まれる。言葉は産まれてくる。見る(読む)側からしたら、同じ言葉であるけれども、その絶景が読む側にも垣間見えることがある。

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